なぜ、礼金という制度が生まれたのか?
礼金の由来を調べてみると、ふたつの説があるらしいです。
戦災説
太平洋戦争直後の住宅難のなかで生まれたという戦災説。焼け野原となり住むところを失った人々が、住む場所(ほとんどが間借りだったらしい)を貸してくれた人に、お礼としてお金を包んで渡したのが習慣化し、現在に至ったというもの。
震災説
関東大震災を原因とする説。こちらも戦災と同様、地震により多くの家が倒壊あるいは焼失したことによる住宅難が原因だが、戦災説とは微妙にニュアンスが異なる。家や部屋を借りたくても物件が少ないため、なんとか賃貸契約を結びたい人たちが、家主に賄賂として支払ったお金が、礼金の始まりという説。
いずれにせよ、関東とくに首都圏の住宅難により、礼金という慣習が生まれ、全国に広がっていったことは間違いないですね。
と言いつつも、日本国内にも礼金なしの物件がないワケではないですよね。
おなじみのところでは、敷金礼金ともに不要のマンスリーマンションがあるし、外国人向けに、保証金のみ敷金礼金なしの物件のみを集めている不動産屋も、ごく少数だが存在します。
住宅金融公庫の融資で賃貸物件を立てた家主は、礼金を取ってはいけないという決まりもあります。
さらに最近では、礼金1ヵ月分と値下げしたり、礼金なしという賃貸物件も、首都圏を中心に増えてきています。
礼金、敷金をめぐる日本の賃貸事情も少しずつ変わりつつあるのは間違いないですね。
最後に敷金について、興味深い事実を発見しました。
この敷金という言葉、もともとは江戸時代の女性の持参金のことを指すという。
女性が結婚するとき、男性に保証金として渡すもので、まさに現代の賃貸と同じように、解約(つまり離婚)するとき、夫は妻に敷金を返さなくてはならなかったという。当時は、女性の敷金目当てで結婚する男も少なくなかったとか。